初心者向け連載 | 第2回 | 公開:2026年5月7日
なぜ簿記が大事?
社会人みんなに役立つ理由
【ゼロからの簿記 第2回】
著者:大谷 一輝(大阪経済大学3回生・日商簿記1級勉強中)
「簿記って経理の人だけ使うんじゃないの?」と思っていませんか?
私もそう思っていた一人です。でも、CPAの勉強を通じて「ビジネスの言語」としての簿記の価値を実感しました。
今回は、経理以外の人にも簿記が必要な理由を解説します。
「簿記は経理担当だけ使う」は誤解
前回の第1回で、簿記とは「取引を決まったルールで記録すること」だとわかりました。
確かにお店や会社では、日々の取引をメモするのは経理担当の仕事です。営業担当が売上を記録したり、購買担当が仕入れを記録したりするのではなく、経理が一元管理します。
では、経理以外の人が簿記を知る必要はないのでしょうか?
🐣
受験生
正直、自分は経理志望じゃないので簿記って必要ですか?
📚
大谷(簿記1級勉強中)
私も最初はそう思ってました。でも、どんな仕事でも会社の数字を読む場面は絶対来ます。「利益が出た」「コストが増えた」という報告を受けたとき、簿記を知っていると具体的に何が起きているか理解できるんです。
経営者・管理職にも簿記が必要な理由
会社の経営者や部長・課長クラスの人たちは、経理担当から月次の数字報告を受けます。たとえば「今月の売上は1,000万円、原価は700万円、利益は300万円でした」という報告です。
このとき、簿記を知らない管理職は「なんとなく黒字だな」としかわかりません。でも簿記を知っていれば、「原価率が70%は高い」「在庫が積み上がっていないか」「売掛金の回収は大丈夫か」まで読み取れます。
KEY INSIGHT
簿記は「記録するツール」であり、同時に「数字を読むツール」でもある
私がCPA(公認会計士)の勉強をしていたとき、財務諸表を読む力がついたことで、ニュースで企業の業績が発表されるたびに「ああ、この会社は売掛金が増えてるから実態より利益が少ない可能性があるな」と読めるようになりました。これが簿記を学ぶ一番の面白さだと思っています。
社会人みんなに役立つ4つの場面
💼
就職・転職活動
簿記2〜3級は履歴書に書ける資格。金融・商社・メーカーで評価されやすい。
📊
仕事の質が上がる
どの職種でも会社の数字を読む場面がある。提案・判断の精度が上がる。
🏠
家計・投資管理
株式投資の財務諸表分析や、個人の資産管理にも応用できる。
📰
ニュースが深読みできる
企業の決算発表・経済ニュースが具体的に理解できるようになる。
就活・転職活動での強み
日商簿記2級・3級は、特に金融・会計・商社系の就職活動で評価されます。私の大学の先輩で、簿記2級を取得してから銀行の内定を得た方がいました。「財務諸表が読める」というアピールは、面接でも具体的な強みになります。
どんな職種にも「数字を読む場面」はある
営業職でも「売上目標の達成率」「利益率」を見ますし、マーケティング職でも「広告費対効果(ROI)」を計算します。簿記を知っていると、これらの数字が「ただの数字」ではなく、ビジネスの実態として理解できます。
🐣
受験生
大谷さんは簿記を学んで実際に役に立った場面はありましたか?
📚
大谷(簿記1級勉強中)
はい。大学のゼミで企業分析をするとき、財務諸表を見て「この会社は現金が少ないけど借入金が多い、経営が厳しいかも」と読めるようになりました。簿記を勉強する前は数字の羅列にしか見えなかったのに、ストーリーとして読める感覚です。
🐣
受験生
「ストーリーとして読める」ってかっこいいですね。私もそうなりたいです!
📚
大谷(簿記1級勉強中)
第3回以降で具体的な仕組みを学ぶと、その感覚が必ずわかります。焦らず一歩ずつ進みましょう。
第2回のまとめ
- 簿記を実際に使うのは経理担当だが、読む力はすべての社会人に必要
- 経営者・管理職は簿記がわかると、報告を受けたとき的確な判断ができる
- 就職・転職・仕事の質向上・投資・ニュース理解など幅広い場面で役立つ
- 簿記は「ビジネスの言語」。覚えると数字がストーリーとして読めるようになる
📌 次回予告
第3回では「簿記の流れ」を解説します。取引が発生してから最終的に財務諸表(決算書)ができるまでの全体像をつかみましょう。全体像がわかると、これ以降の勉強がぐっとラクになります。
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