総合原価計算は、同じ製品を大量生産するときに使う原価計算です。個別原価計算が「注文ごと」に原価を集めるのに対して、総合原価計算は「一定期間でまとめて」原価を集め、完成品と月末仕掛品に分けます。
総合原価計算とは、同じ製品を継続して大量に作る場合に、一定期間の製造原価をまとめて計算する方法です。食品、日用品、化学製品など、同じものを大量に作る生産に向いています。
個別原価計算では製造指図書ごとに原価を集めますが、総合原価計算では1か月などの期間で原価を集め、完成品と月末仕掛品に配分します。
| 項目 | 個別原価計算 | 総合原価計算 |
|---|---|---|
| 生産形態 | 受注生産 | 大量生産 |
| 原価の集め方 | 注文・製造指図書ごと | 一定期間でまとめる |
| ポイント | どの注文にいくらかかったか | 完成品と月末仕掛品にどう分けるか |
完成品換算量とは、作りかけの製品を「完成品何個分の作業量か」に直した数量です。総合原価計算で一番大事な考え方です。
たとえば月末仕掛品が100個、加工進捗度が40%なら、完成品換算量は40個です。材料は最初に全部投入する場合と、加工に応じて発生する場合で扱いが変わるので注意します。
| 方法 | 考え方 | 特徴 |
|---|---|---|
| 平均法 | 月初仕掛品原価と当月投入原価を混ぜて平均する | 計算が比較的シンプル |
| 先入先出法 | 月初仕掛品を先に完成させたと考える | 当月投入分の原価をより明確に見る |
簿記2級では、まず平均法で総合原価計算の全体像をつかみ、そのあと先入先出法との違いを整理すると進みやすいです。
当月投入原価が120,000円、完成品が500個、月末仕掛品が100個、加工進捗度50%だったとします。ここでは月初仕掛品なし、平均法の単純なケースで考えます。
| 項目 | 数量 |
|---|---|
| 完成品 | 500個 |
| 月末仕掛品 | 100個 × 50% = 50個分 |
| 完成品換算量合計 | 550個 |
1個あたり原価は、120,000円 ÷ 550個 = 約218.18円です。完成品原価は500個分、月末仕掛品原価は50個分として配分します。