リース取引は、コピー機や車両、機械装置などを借りて使う取引です。簿記2級では、ただの賃借料として処理する場合と、実質的に購入したように処理する場合を分けて理解します。
リース取引とは、会社が設備や車両などを一定期間借りて使用し、リース料を支払う取引です。購入すれば固定資産になりますが、リースでは所有権が貸し手に残ることがあります。
ただし、契約内容によっては、借りているだけに見えても実質的には購入とほとんど同じ場合があります。そのため会計では、リース取引を内容に応じて分けて処理します。
| 種類 | 意味 | 処理のイメージ |
|---|---|---|
| ファイナンス・リース取引 | 実質的に資産を購入したようなリース | リース資産とリース債務を計上する |
| オペレーティング・リース取引 | 通常の賃貸借に近いリース | 支払リース料などの費用処理 |
簿記2級で特に重要なのは、ファイナンス・リース取引です。資産と負債を同時に認識するため、通常の費用処理よりも仕訳が重くなります。
ファイナンス・リース取引では、リース物件を借りている側が、実質的にその資産を使い切るような契約になります。そのため、リース開始時にリース資産とリース債務を計上します。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| リース資産 | リース債務 |
この仕訳は、「資産を手に入れた」と同時に「将来リース料を支払う義務を負った」と考えると理解しやすくなります。
ファイナンス・リースの処理には、利子込み法と利子抜き法があります。簿記2級では、問題文で指定された方法に従います。
| 方法 | 意味 |
|---|---|
| 利子込み法 | リース料総額をリース資産・リース債務として計上する方法 |
| 利子抜き法 | 利息部分を除いた金額でリース資産・リース債務を計上する方法 |
利子抜き法では、リース料の支払い時に元本部分と利息部分を分け、利息部分を支払利息として処理します。
利子抜き法で、リース料100,000円を支払い、そのうち支払利息が12,000円だった場合、残り88,000円はリース債務の返済です。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| リース債務 | 88,000 | 現金預金 | 100,000 |
| 支払利息 | 12,000 |
リース料をすべて費用にするのではなく、債務の返済部分と利息部分に分けるのがポイントです。
ファイナンス・リース取引で計上したリース資産は、固定資産と同じように減価償却します。使っていくにつれて価値が減るため、減価償却費を計上します。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 減価償却費 | リース資産減価償却累計額 |
簿記2級では、リース期間や耐用年数、残存価額の指定に注意して計算します。
オペレーティング・リース取引は、通常の賃貸借に近い処理です。リース資産やリース債務を計上せず、リース料を支払ったときに費用処理します。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 支払リース料 | 現金預金 |
ファイナンス・リースと比べるとシンプルですが、問題文でどちらの取引かを見落とさないことが大切です。
リース契約を結び、リース資産の見積現金購入価額が900,000円だった。利子抜き法で処理する場合、リース開始時の仕訳は次のようになります。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| リース資産 | 900,000 | リース債務 | 900,000 |
その後、リース料を支払うたびにリース債務を減らし、必要に応じて支払利息を計上します。期末にはリース資産の減価償却も忘れずに行います。