連結会計は、簿記2級 商業簿記で最もつまずきやすい論点です。親会社と子会社を「1つの企業グループ」として見せるため、個別財務諸表を合算し、グループ内取引や親会社の子会社株式を修正します。
連結会計とは、親会社と子会社をまとめて、企業グループ全体の財務諸表を作る会計です。親会社だけの財務諸表では、子会社を含めたグループ全体の実態が見えません。
たとえば親会社が子会社を支配している場合、投資家は親会社単体ではなく、グループ全体でどれだけ資産・負債・利益があるかを知りたいはずです。そのために連結財務諸表を作ります。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 親会社 | 他の会社を支配している会社 |
| 子会社 | 親会社に支配されている会社 |
| 企業集団 | 親会社と子会社を合わせたグループ |
| 連結財務諸表 | 企業集団を1つの会社のように見せる財務諸表 |
簿記2級では、親会社が子会社株式の過半数を取得して支配したケースを中心に学習します。
資本連結とは、親会社が持っている子会社株式と、子会社の純資産を相殺消去する処理です。連結会計の入口であり、簿記2級で最初に固めるべき部分です。
親会社の個別財務諸表では、子会社株式は資産として表示されています。しかしグループ全体で見ると、親会社が子会社を持っているだけなので、子会社株式をそのまま残すと二重に見えてしまいます。
のれんとは、子会社を買った金額が、子会社の純資産の親会社持分を上回る場合に出る差額です。ブランド力、技術力、顧客基盤など、帳簿には直接出ていない価値と考えるとイメージしやすいです。
簿記2級では、のれんを計算し、一定期間で償却する処理まで問われます。
非支配株主持分とは、子会社の純資産のうち、親会社以外の株主に帰属する部分です。親会社が子会社株式を100%持っていない場合、子会社の一部は外部株主のものです。
たとえば親会社が子会社株式の80%を持っているなら、残り20%は非支配株主持分です。連結財務諸表では、子会社を100%合算したうえで、親会社以外の持分を区分して表示します。
支配獲得日に、親会社が子会社株式を800,000円で取得し、子会社の資本金が600,000円、利益剰余金が300,000円だったとします。親会社の持分比率は80%です。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 資本金 | 600,000 | 子会社株式 | 800,000 |
| 利益剰余金 | 300,000 | 非支配株主持分 | 180,000 |
| のれん | 80,000 |
この仕訳で、子会社の純資産と親会社の子会社株式を消し、差額としてのれんと非支配株主持分を認識します。
| 修正 | 内容 |
|---|---|
| 資本連結 | 子会社株式と子会社純資産を相殺する |
| のれん償却 | のれんを一定期間で費用化する |
| 債権債務の消去 | 親子間の売掛金・買掛金などを消す |
| 取引高の消去 | 親子間の売上・仕入などを消す |
| 未実現利益の消去 | グループ内取引で残った利益を消す |