この記事を書いているのは、公認会計士試験を目指していた大学生の私です。そして昨日、ついに諦める決心をしました。
せっかくならこの経験を、これから挑もうとしている人たちの糧にしてほしい。私が足りなかったものを正直に伝えることで、あなたが後悔しない決断をできるように、この記事を書きました。
公認会計士試験は、日本三大国家資格のひとつです。「なんとなく挑戦してみよう」では途中で必ず折れます。以下のチェックリストに正直に向き合ってください。
公認会計士試験の合格に必要な学習時間は、3,000〜5,000時間と言われています。在学中に合格した人の平均は約3,500時間です。
これを2年で達成しようとすると、1年で1,750時間、つまり1日あたり約4.8時間の勉強が必要になります。
| 目標期間 | 1日の必要勉強時間(3,500時間の場合) |
|---|---|
| 2年で合格 | 約4〜5時間/日(休日も含む毎日) |
| 3年で合格 | 約3〜4時間/日 |
| 4年で合格 | 約2〜3時間/日 |
「3年あれば余裕じゃないか」と思いましたか?でも現実は、毎日3時間を何百日も続けるというのは想像より遥かにきつい。モチベーションが落ちる日、体調が悪い日、試験に落ちて心が折れる日、そういう日も含めて毎日積み上げる必要があります。
合格者の体験談を調べると、在学中合格者の多くはバイトを週1〜2回、または完全にやめていることがわかります。
バイトをやめられない理由として多いのが、生活費・予備校費用・奨学金の返済です。これは現実的な問題なので否定できません。ただし、「バイトを週3〜4回しながら公認会計士に合格する」のは、普通の人間にはほぼ不可能だと私は感じました。
| バイト頻度 | 現実的な評価 |
|---|---|
| 週0回(完全ゼロ) | 最も合格しやすい環境。親・奨学金・貯金で生活費を確保できる人向け |
| 週1〜2回 | 合格者の多くがここ。勉強時間との両立ギリギリのライン |
| 週3〜4回 | 勉強時間が慢性的に不足。精神的な疲弊も重なり、継続が難しくなる |
| 週5回以上 | 現実的に合格は難しい |
勉強時間やバイトの話は数字で測れますが、忍耐力は数字では測れません。でも私が最も痛感したのはここでした。
公認会計士試験には「短答式試験」と「論文式試験」の2段階があります。短答式だけでも合格率は20〜25%。つまり4人に3人は落ちる試験です。1年間勉強して、落ちて、また1年勉強する——これを繰り返せる精神力が必要です。
これは精神論ではありません。こういった局面が必ず来ると知った上で、「それでも続けられるか」を自分に問うてほしいのです。
「大学の授業もちゃんと出ながら、公認会計士も頑張る」という考えは甘いと思います。合格者の多くが、大学の授業は単位を落とさないギリギリのラインで調整しながら勉強時間を確保しています。
ゼミ・部活・サークル・インターンを全部こなしながら会計士試験に合格するのは、よほどの天才か、それ相応の犠牲を払った人だけです。何かを諦める覚悟が必要です。
あります。間違いなく。
公認会計士資格は取得すれば、監査法人・一般企業(CFO・経理部長)・コンサルティングファームなど、年収800万〜2,000万円クラスのキャリアへの扉が開きます。資格として日本最高峰のひとつです。
だからこそ、「本気でやる覚悟がある人」には全力で挑んでほしい。私が伝えたいのは「やめろ」ではなく、「なんとなく始めるな、覚悟してから始めろ」ということです。
公認会計士を諦めることは、決して敗北ではありません。私自身、諦める決心をしてから気持ちが楽になった部分もあります。
公認会計士の学習で培った会計知識は無駄になりません。簿記・FP・税理士(簿記論)など、関連資格への転向という選択肢もあります。
公認会計士試験は、日本で最もハードな資格試験のひとつです。「なんとなく」で始めると、時間もお金もメンタルも消耗して、何も残らないまま終わることがあります。
この記事があなたの「本当に挑戦するかどうか」を考える材料になれば、それが私の経験を伝えた意味になります。後悔のない選択をしてください。