材料費は、工業簿記で最初に押さえるべき原価です。製品を作るために使った材料の金額を、直接材料費と間接材料費に分けて計算します。ここが曖昧なままだと、製造間接費や個別原価計算で一気に苦しくなります。
材料費とは、製品を作るために消費した材料の原価です。たとえば机を作る会社なら木材、パンを作る会社なら小麦粉、機械を作る会社なら部品が材料にあたります。
簿記2級では、材料を買ったときではなく、材料を消費したときに製品の原価へ入れる感覚が重要です。
| 分類 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 直接材料費 | どの製品に使ったか直接わかる材料費 | 机の木材、パンの小麦粉、製品の主要部品 |
| 間接材料費 | どの製品に使ったか直接わけにくい材料費 | 接着剤、ネジ、工場消耗品、補助材料 |
判断のコツは「その材料が、特定の製品に直接ひもづくか」です。ひもづくなら直接材料費、まとめて工場全体で使うなら間接材料費です。
材料費は、基本的に次の式で計算します。
たとえば材料を100kg消費し、1kgあたり200円なら、材料消費額は20,000円です。
直接材料費は、製品の原価へ直接入るため「仕掛品」に振り替えます。
間接材料費は、いったん製造間接費に集めてから、あとで製品へ配賦します。
材料副費とは、材料を買うために付随して発生した費用です。代表例は引取運賃、購入手数料、保険料などです。
材料副費は、材料の購入原価に含めるのが基本です。つまり材料そのものの代金だけでなく、材料を使える状態にするまでの費用も材料の原価として考えます。
| 項目 | 扱い |
|---|---|
| 材料の購入代価 | 材料の原価に含める |
| 引取運賃 | 材料副費として材料の原価に含める |
| 購入手数料 | 材料副費として材料の原価に含める |
予定価格を使って材料費を計算する場合、実際価格との差額が出ることがあります。これが材料消費価格差異です。
差異分析は最初から完璧にしなくて大丈夫です。まずは、予定価格で計算すると「あとで実際との差額を調整する」と押さえましょう。