簿記2級の試験が終わり、結果は不合格——そんなときに「次どうすればいいか」を冷静に考えるための記事です。落ちることは珍しくありません。合格率20〜30%の試験なので、受験者の7割前後は不合格です。大切なのは、なぜ落ちたかを分析して、次に繋げることです。
気持ちが落ち着いたら、感情より先に原因分析をしてください。不合格の原因は大きく4パターンに分かれます。
| 不合格パターン | 特徴 | 対策の方向性 |
|---|---|---|
| 勉強時間が足りなかった | 過去問を解ききれなかった、問題集が終わっていない | 学習計画を立て直し、絶対時間を増やす |
| 工業簿記が弱かった | 商業簿記はできたが工業でつまずいた | 工業簿記テキストを1冊集中的にやり直す |
| 連結会計など特定論点が取れなかった | 苦手単元でまとめて失点した | その論点だけの問題集・動画で集中補強 |
| 時間配分が悪かった | 解けた問題も時間切れになった | 過去問を本番同様の時間制限で解く練習を増やす |
近年、簿記2級の難易度は上昇傾向にあります。2016年以降の試験範囲の改定で、連結会計・税効果会計・リース会計などが新たに追加されました。以前の2級と比べて、現在の2級はかなり難しくなっています。
「昔は簡単だったのに」という声があるのはこのためです。あなたが思っている以上に、今の簿記2級は難しい試験です。1回落ちたくらいで気を落とさないでください。
試験直後に「すぐ次の対策を!」と焦るのは逆効果です。1〜2週間は意識的に休んで、脳と気持ちをリセットしてください。完全に勉強を止める必要はありませんが、強制しない期間を設けることが長期継続の鍵です。
全体をやり直す必要はありません。得意な部分は維持しつつ、落ちた原因になった論点だけを集中してつぶします。工業簿記が弱ければ工業だけ、連結会計が取れなければ連結だけ、1〜2週間集中投下します。
弱点補強が終わったら、問題集を通しで1周します。全体の感覚を取り戻すためです。このとき、前回間違えた問題に印をつけておき、直前期に再度解くリストを作っておくと効率的です。
最後の2〜3週間は、本番を意識した過去問演習です。90分の制限時間を厳守して解く練習を積んでください。時間配分の感覚が身につきます。
統一試験(紙)は年3回(6月・11月・2月)ですが、ネット試験(CBT方式)は随時受験できます。不合格の悔しさが残っているうちに、ネット試験で早期リベンジするのも有力な戦略です。