日商簿記3級 | 公開:2026年5月7日
消費税の仕訳(税抜方式)
仮払消費税・仮受消費税を図解で解説
著者:大谷 一輝(大阪経済大学3回生・日商簿記1級勉強中)
簿記3級では消費税の処理として税抜方式を学びます。仕入のたびに「仮払消費税(資産)」、売上のたびに「仮受消費税(負債)」を計上し、決算時に差し引いた金額を納付します。
① 税抜方式の基本的な考え方
税抜方式では、消費税を仮払消費税(資産)と仮受消費税(負債)に分けて記録します。
仮払消費税(資産)
仕入・経費を払うときに、消費税分を一時的に立て替えて国に納める予定のもの
⇄
仮受消費税(負債)
売上を受け取るときに、消費税分を一時的に預かっており、国に納める義務があるもの
消費税は「預かり金」と同じ発想!
売上から受け取った消費税は「お客様から預かっているもの」で、後で国に納めます。仕入で支払った消費税は「先払いした分」として後で差し引けます。
② 仕入時・売上時の仕訳(税抜方式)
仕入時(仮払消費税を計上)
例題①
商品 ¥100,000(税抜)を仕入れ、消費税10% ¥10,000 とともに現金で支払った(合計 ¥110,000)。
仕訳
仕入100,000/現金110,000
仮払消費税10,000
売上時(仮受消費税を計上)
例題②
商品 ¥200,000(税抜)を売り上げ、消費税10% ¥20,000 とともに現金で受け取った(合計 ¥220,000)。
仕訳
現金220,000/売上200,000
仮受消費税20,000
③ 決算時の処理(消費税の納付額を確定)
決算時に「仮受消費税」から「仮払消費税」を差し引いた金額が納付すべき消費税です。差額を「未払消費税(負債)」に振り替えます。
仮受消費税(売上にかかった消費税)20,000
- 仮払消費税(仕入にかかった消費税)△ 10,000
未払消費税(納付額)10,000
仕訳(決算整理)
仮受消費税20,000/仮払消費税10,000
未払消費税10,000
仕訳(納付時)
未払消費税10,000/現金10,000
「税込方式」との違いに注意!
税込方式では消費税を分けず、売上・仕入に含めてしまいます。3級の試験では問題文に「税抜方式(または控除対象外消費税なし)」と指定があれば税抜方式で処理します。
④ 総合例題
例題③(総合)
当期の取引は次のとおりでした(税抜方式、消費税率10%)。
・仕入 合計 ¥500,000(税抜)→ 仮払消費税 ¥50,000
・売上 合計 ¥800,000(税抜)→ 仮受消費税 ¥80,000
決算で消費税を確定させなさい。
仕訳(決算)
仮受消費税80,000/仮払消費税50,000
未払消費税30,000
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📋 まとめ:消費税(税抜方式)早見表
仕入時仮払消費税(資産)を計上。税抜仕入額と消費税を分けて記録
売上時仮受消費税(負債)を計上。税抜売上額と消費税を分けて記録
決算時仮受消費税 − 仮払消費税 = 未払消費税(負債)に振替
納付時未払消費税 / 現金で解消