日商簿記3級 | 公開:2026年5月8日

補助簿の種類と使い方
現金出納帳・売掛金元帳・商品有高帳ほか【日商簿記3級】

著者:大谷 一輝(大阪経済大学3回生・日商簿記1級勉強中)

補助簿は、主要簿(仕訳帳・総勘定元帳)を補助するための帳簿です。取引の種類によって記入する補助簿が決まっており、試験では「この取引は何の補助簿に記入するか」という問題が頻出です。6種類の補助簿をしっかり覚えましょう。

① 補助簿の6種類一覧

日商簿記3級で学ぶ補助簿は以下の6種類です。

補助簿名 記入する取引 関連勘定科目
現金出納帳 現金の入金・出金 現金
当座預金出納帳 当座預金の入金・引出し 当座預金
売掛金元帳
(得意先元帳)
売掛金の発生・回収 売掛金
買掛金元帳
(仕入先元帳)
買掛金の発生・支払い 買掛金
商品有高帳 商品の受入・払出 繰越商品・仕入・売上
固定資産台帳 固定資産の取得・売却・減価償却 建物・備品・車両など各固定資産勘定
売掛金元帳は得意先ごとに1ページ、買掛金元帳は仕入先ごとに1ページ
売掛金元帳(得意先元帳)は得意先A社・B社それぞれで別ページを設けます。同様に買掛金元帳(仕入先元帳)も仕入先ごとに別ページ。これにより「A社に対していくら売掛金があるか」が一目でわかります。

② どの取引でどの補助簿に記入するか

1つの取引が複数の補助簿に記入されることもあります。例えば「掛売上」は売掛金元帳と商品有高帳の両方に記入します。

取引内容 現金
出納帳
当座預金
出納帳
売掛金
元帳
買掛金
元帳
商品
有高帳
固定資産
台帳
現金で商品を仕入
掛けで商品を仕入
現金で商品を売上
掛けで商品を売上
売掛金を現金で回収
買掛金を当座預金で支払
備品を現金で購入
固定資産の減価償却

具体例:掛売上の場合

A社に商品50,000円を掛けで売り上げた場合、記入する補助簿は以下の2つです。

当座預金出納帳・買掛金元帳には記入しません。現金の動きがなく、買掛金も関係しないためです。

③ 試験での出題パターン

試験では「次の取引を記入する補助簿をすべて選びなさい」という形式が典型的です。解き方のポイントを整理します。

解き方のステップ

  1. 取引文を読んで、仕訳を頭の中で切る
  2. 借方・貸方に登場する勘定科目を確認する
  3. その勘定科目に対応する補助簿を選ぶ
例題

「得意先B社から売掛金30,000円を当座預金で回収した」→ 記入する補助簿は?

仕訳:当座預金 30,000 / 売掛金 30,000

答え:当座預金出納帳 + 売掛金元帳(B社)の2つ

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練習問題

次の各取引について、記入する補助簿をすべて答えなさい。

まとめ:補助簿 早見表

現金出納帳現金の入出金があるすべての取引
当座預金出納帳当座預金の入出金があるすべての取引
売掛金元帳売掛金の増減(掛売上・回収)
買掛金元帳買掛金の増減(掛仕入・支払)
商品有高帳商品の受入(仕入)・払出(売上)
固定資産台帳固定資産の取得・売却・減価償却